ピラティスの肩甲骨下げる問題

2026年7月27日(月)に第2回 Posture Assessment Courseが開催されました。

第2回の参加者はピラティスインストラクターが大半でした。

講義中において「ピラティスの世界では何故、肩甲骨を下げるのか」ということが話題になりました。今回は肩甲骨を下げるべきかどうかについて解説していきます。

肩甲骨の位置関係には、ある程度正常値があります。

肩甲骨の高さは胸椎2番から7番までの間にあると言われています。今回のコースでも胸椎を触って探すのは触診技術も必要で、評価に時間がかかるため、現場では使いにくい技術であり、他の方法で肩甲骨の高さを確認していきます。

肩甲骨を見る際に、鎖骨の高さをチェックして肩甲骨の高さを見ていく方法があります。

鎖骨は、胸骨から肩甲骨の肩峰までを繋いでいる骨ですが、その角度は6~29度挙上していると言われています。

この角度には幅がありますが、それだけ人によって鎖骨の硬さは違うということです。しかし、この範囲を越えた場合に肩甲骨は上がり過ぎている、もしくは下がり過ぎていると判断していきます。

鎖骨の最低基準は6度と微妙な角度ですが、平坦だったら肩甲骨が下がっているということになります。

ある有名芸能人が「鎖骨は平坦になっているのが正解で、とても綺麗に見えるよ」と言っていましたが、正直有名な方がそんなことを言ってしまったら、世の中の女性は皆肩甲骨を下げようとしてしまいます。

注意して欲しいのは鎖骨は平坦では綺麗かもしれないが、健康ではないということです。

「美と健康はかけ離れている」

ピラティスにおける肩甲骨を下げる問題に話を戻します。

肩甲骨を下げることは決して悪いことではありません。

では何が問題なのか…

それは肩甲骨の位置関係を評価しないで、肩甲骨を下げることを強要することです。

頸椎からは神経や血管がでており、鎖骨の下を通って、腕に向かいます。肩甲骨が下がると、神経が引っ張られストレスがかかる状態になります。

もし、肩甲骨が下がっている人に「肩甲骨を下げて」と指導した場合、神経は牽引され、痛みや痺れがでてしまいます。

繰り返しになりますが、肩甲骨を下げることが悪いことではなく、肩甲骨が下がっている人に、「下げましょう」が悪いことなのです。下げるべきか、それとも上げるべきかの判断は肩甲骨の評価を基準に考えなければ分かりません。

ピラティスインストラクターにとって、肩甲骨を上げることは“悪”と考えている方も多いのではないでしょうか?

実際に肩甲骨が下がっている方で、痺れや力が入らなくなる方はいます。そんな方に肩甲骨を挙上させる運動をさせると、症状が改善します。

今回の第2回 Posture Assessment Courseでも「肩甲骨を挙上させる」ということに違和感がある方もいました。その方が嬉しいメールをくれたので、ご紹介します。

理学療法士やトレーナー、インストラクターの職種関係なく、治療・エクササイズのプログラムの決定は、評価ありきで決まってくるということを覚えてもらいたいと思います。

今回のPosture Assessment Courseの様子はこんな感じでした!

お知らせ
第1回 Anatomy Course for Piates
2026年10月17~18(日) 2日間
解剖学を知識で終わらせず、目の前のクラアントにどう使い、どう活かすかを学ぶ内容となっています。
解剖学の知識と評価、エクササイズ提供まで一連で学べる2日間のコースです。
詳し概要は下記URLまで
https://www.ras-conditioning.com/anatomy-course-for-pilates

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