近年、タブレット端末の普及により国民の姿勢に大きく影響が出ています。
スマートフォンに関しては、国民の90%以上が保有していると言われています。
スマートフォンの使用時間は各年代で異なりますが、使用頻度はかなり多いでしょう。
スマートフォンの使用時の姿勢は、胸椎の後弯や肩甲骨の外転(内巻き肩)を伴いやすいです。長時間・長期的にこのような姿勢を繰り返していれば、おのずと正しい姿勢が取れなくなります。
そうすると胸の周りや首周囲の筋肉は硬くなり、正常な機能を失います。
今回は、テーマを大胸筋に絞り、解剖学の観点から評価を行い、大胸筋が正常に働きやすい状況にあるかをチェックする方法を紹介します。

大胸筋 (Pectoralis major muscle)
起始:鎖骨内側1/2、第1~6肋骨の肋軟骨、同じレべルの胸骨
停止:上腕骨の大結節稜
作用:肩関節の内転、内旋、水平屈曲
胸から上腕骨に着く大胸筋は上記の作用がありますが、ストレッチされる方向はこれらの逆の動きとなります。
大胸筋のスクリーニング評価
【肩関節水平外転テスト】
方法は大胸筋がストレッチされる方向へ上腕骨を動かします。
検査者がテストする側の上肢を持ち、肩関節屈曲90度から水平に後方に持っていき、そのときの上腕骨と肩甲骨の動きをチェックします。
正常:肩関節の動きに伴い、肩甲骨が内転運動を行う
異常:肩甲骨が動かず、肩関節のみで動く


正常な水平外転では胸が開き、肩甲骨が同時に内転してきます。
大胸筋の停止部は「上腕骨の大結節稜」です。この部分が起始部から遠くなると伸張されてきますが、肩関節の水平外転に加えて、肩甲骨の内転が入ることで、大結節稜は更に遠い位置になります。
逆に、大胸筋の緊張やSpasm、短縮などが起こると、伸張されにくくなり、肩甲骨の内転が起きなくなります。
こうした、解剖学をもとにした評価は確実性の高い判断材料となり、患者やクライアントの問題を明確にしていくことができます。
解剖学×評価学でその人の問題を見つけるだけでなく、運動やエクササイズ中のエラーも見抜けるようになり、アプローチ効果が上がります。
【ワークショップのご案内】
RAS Academy School主催
~Anatomy Course for Pilates~
「解剖学を学び、評価学と繋げ、エクササイズまで学ぶ」 複数の学問を同時に学び、繋げることで、人の体を見る力を養えます。
多くのWSやセミナーでは、解剖学単体で学ぶことが多いですが、それでは学びで終わってしまい、使えない解剖学となっていまいます。我々は、解剖学の使い方を他の学問と一緒に学び、実践で使えるためのカリキュラムを提供します。
開催日:2026年10月17~18日(2日間)
詳しい概要:Anatomy course for Pilates | RAS Academy School
申込フォーム:https://forms.gle/VsQLSuxz3TwC1XHA6
※8月中の申込は割引対象になりますので、ご希望の方はお早めにお願い致します。
コメントを残す